中国にて鳥インフルエンザが人間に感染 対策チームを派遣

これからインフルエンザがはやってくる季節になってくるのにあたって深刻な事態が現在起きている。

中国中部の江西省で、これまで人間には感染した例が存在しなかった鳥インフルエンザH10N8ウイルスがついに73歳の女性に感染し、女性は死亡した。すでに今年3月に発生していた、H7N9型による脅威に新たな脅威が現れたとして、中国政府と現地の住民は警戒を強めている。

中国政府はH7N9型による感染が収まったと見ていたのだが、新たな鳥インフルエンザの発生により、確認時に各地方当局に発表することをやめ、月に1度まとめて発表することを決めた。

現在では、18日に省西部の陽江市でH7N9型の感染が確認されていて、同市で2人、省内で5人の感染者が存在している。新たな感染者は62歳の男性で、鳥インフルエンザにより現在、重体。感染者が省中心部以外にも拡大してきていることを受け、省衛生当局は18日から各地にH7N9型対策チームを派遣する。

中国政府のこれらの情報の開示の背景には、人々への感染に対する対策の呼びかけに加え、うわさなどがSNSなどを通じて流布され、社会全体の不安定化を防ぐ狙いがあると考えられている。

このまま感染が拡大し続ければ、日本への感染の可能性も高くなると考えられおり、現在新型の鳥インフルエンザに関する、より多くの情報を集める必要がある。日本でも、新型鳥インフルエンザのみならず、従来のインフルエンザの変異などの可能性もあるため、日ごろからの対策が重要であると考えられる。